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CASE 10

昭和から現在へ、次世代に継承される、地域医療を支えた医師の家

O邸 古民家再生工事 茨城県筑西市 2017

コンセプト

 O邸は戦後間もない昭和23年に、この地で医院を開業され長年にわたり地域医療を支えてこられた医師(施主のご尊父(故人))とそのご家族の住まいです。きれいに手入れされた庭園と、端整な表情の入母屋造りの屋根が特徴の民家です。
 O邸はご家族はじめ、嫁がれた姉妹とその甥・姪様にも愛された、皆の集いの場でもあり、建物の随所に思い出の詰まった建物でした。再生にあたっては施主様と共に、ご親族の皆様も含めこれまでの増改築等の履歴をお聞きしながら、減らすところ残すところ、改修するところについて意見交換を重ねました。
 それらを踏まえて、今後末永く住み継いでゆく皆様が、かつての記憶をそこはかとなく感じながら、思い思いに居心地よく過ごしていただける、再生案(下記に示す)をご提案しました。
・建物全体を俯瞰してパブリック、プライベート、中間的なゾーンに分けて、それぞれの目的に対応できる間取りとしました。 ・かつて家族や使用人の方々の為に、北側の敷地いっぱいに増築された部分を、全て減築し複雑に絡み合っていた屋根をもとの姿に戻し、採光の確保、耐震性・断熱性を向上させました。また空いた空間はサービスヤードとしました。 ・玄関は土間空間とし、再生前より広く取り、床は三和土(たたき)仕上げとしました。ここで立礼式(椅子に座ってお茶を飲む)を開きます。 ・奥座敷は復元し、炉を切って茶道をされるお施主様が定期的に行われるお茶会の場としての設えをしました。 ・既存建具のガラスや掘りごたつの部材を再利用し、新たな欄間やテーブルを製作しました。襖や障子は一度丁寧にばらし、枠材の洗浄や調整を行い新たに蘇りました。 ・建物北側は、差し鴨居や天井を残しながら大きなワンルーム(LDK)、離れ部分は完全なプライベート空間とし、その中間に水廻りを配置し機能的な動線としました。  南側全面の縁側から望む前庭と、その奥にそびえる筑波山の眺望は、大変優雅で美しく、これからもご家族皆様にとって大切な場所となる事でしょう。

完成までのブログ
特徴
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つくば山に見守られて、瀟洒(しょうしゃ)な佇まいです

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新しい木製戸と既存の欄間が調和した玄関

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広々とした三和土(たたき)の玄関。お茶会にも使われます

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二間続きの座敷は敢えて昔のままに

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奥座敷と台所が、洋と和が調和した団らんの場に

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テラスから光と風を室内に取り込みます

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前庭を見渡す縁側からは筑波の雄姿も望めます

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創建当初の佇まいを残す門

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新たに設けた北側の玄関は、駐車場も備え日常の出入り口となりました

コンセプト
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コンセプト

所 在

茨城県 筑西市

創 建

昭和23年

建築面積

173.84㎡(52.58坪)

延床面積

170.76㎡(51.65坪)

構造・用途

木造平屋建て住宅

工事種別

新築  

竣 工

2017年 6月

担 当

吉田・川崎

設 計

吉田建築計画事務所

主な外部仕上

屋根: 
外壁:

主な内部仕上

天井: 
壁: