新園舎の建設は、基本構想から完成まで短くても2~3年、長いと3~5年かけての長期間におよぶプロジェクトとなります。そうして竣工した新園舎への思いやビジョン、また新園舎での生活がスタートしてからの感想や子供たちの様子など、各園長先生(園舎建設時の先生)より頂いたメッセージを掲載いたしました。これから新園舎をご計画の皆様へ少しでもご参考になれば幸いです。
幼保連携型認定こども園 泉ヶ丘こども園
園長 渡辺信行 様

このたび、地域の皆様をはじめ、多くの方々のご理解とご協力のおかげをもちまして泉ヶ丘こども園の新園舎建築が無事竣工の運びとなりました。心より感謝申し上げます。
泉ヶ丘こども園は、先代理事長・渡辺宏が昭和23年に創めた児童館活動を発端とし、昭和27年に泉ヶ丘保育園として保育所認可を受けました。昭和53年に現地に移転し、就学前の子ども達にとってより良い環境づくりに取り組んでまいりました。
新園舎は、石岡市の将来を担う子ども達の過ごす場として安心・安全を高めるため、環境にも優しい木造耐火建築を採用し、子ども達のプライバシーを守りながらも開放的な室内構造、生活の基本となる「食」も重要と考えた給食設備の充実、また保育者の働きやすい環境創りを目指し、スタッフルーム・休憩室を設け、併せて育児支援棟も一新しました。
新たな園舎を得て、これからも子ども達・保護者・地域への社会的責任を果たし、よりよい家庭環境作りの支援に最善を尽くしてまいります。
認可保育園 みらい保育園
園長 小川香代子 様
「木造園舎を建ててみたら」

みらい保育園は東京多摩北部の武蔵村山市にあります。都下にありながら、かつてはお茶や養蚕業さかんな町だった名残で今も緑豊かなところです。
昭和52年に建てられた園舎の老朽化が目立ちはじめたため、5か年計画で建て替えをすることになり、移転のために近隣に土地も取得しました。(取得した土地も、もともとはお茶畑でした。)すぐ前には梨園があるロケーションのため、この場所に建てる園舎は、周囲の自然や今ある雰囲気をそこなわないような園舎にしたいなと漠然と思っていましたが、これまでの園舎がRCの3階建で小学校を思わせる直線的な建物で園児数も多いのでどんな建物がしっくりくるか、とても悩んでいたところでした。
そんな時に出会ったのが吉田建築計画事務所のホームページです。吉田所長の古民家再生プロジェクトや木造保育園の建築事例を見させていただき、木造園舎こそ、ここの場所に合う園舎になる!。そこからは迷いはありませんでした。
新園舎には、「地産地消」床材を中心に多摩で育った檜をたくさん使っていただきました。朝の出勤時の楽しみは、何といってもこの檜の香りです。ドアを開けた瞬間が一番よい香りがします。檜は癒しの効果があるといわれていて入浴剤にもよく使われていますが、まさにそのとおりで、子どもたちはすぐに新園舎に慣れ、お気に入りの場所をみつけ、よく遊び、よく眠ります。また、音の響きは柔らかく、反響もいいので子ども同士の小さな話し声もよく聞き取ることができますし、吸湿効果が高いので雨の日もとても気持ちよく過ごせています。
自然の木の色と東側からの採光でいつも園舎内が明るく、円形状のため保育室は仕切りを外すと全部つながるので一体感があり、子どもがどこからでも見える安心感があります。そして、2階の保育室、西側の高い窓からは青い空や雲の流れをじっくり見ることができ、時に窓がフレーム代わりになってまるで一つのアートのよう。雨の時の雲の色、晴れた時の空の色を室内にいても感じられる子どもたちはつくづく幸せだなと思います。
地域の方からも「立派な園ができましたね 」と声をかけていただくことが多いので、新型コロナが落ち着いたら、保育の枠にとらわれず、老若男女問わず気軽に立ち寄れる場所として地域に根ざした園づくりに取り組んでいきたいと思っています。
このような素敵な園舎を考えてくださった吉田所長をはじめ吉田建築計画事務所の皆様には心から感謝しています。
認可保育園 momなないろ
園長 倉俣真理 様
「五感を通して心も身体も健やかに育んでほしい」

園舎のモデルを探すなかで、ひと際目を奪われたのが、吉田建築計画事務所さんでした。
弧を描いた園舎は、弊社が運営していた保育園「なないろナーサリー」の理念や方針に見事に当てはまり、それは子どもを愛情いっぱいに抱きしめる母の姿そのものに映りました。新たに認可保育所として、この園舎で温かい日差しに包まれ、伸び伸びと過ごす子ども達を想像するだけで歓びが込みあげてきました。そして設計図が出来上がる前に「momなないろ」と命名し、子ども達にとってここが第二の家となり、心温まるようなそんな日々が送れることを確信しながら、完成を心待ちにしました。開園して半年が経ち、保育室の手洗い場やロッカー、絵本コーナー、ボルダリング、ホール、なないろトレードマークの星モチーフやカラー等、私共の希望を一つずつ叶えていただいた園舎は、ほんの少しあめ色に染まった木の温かいぬくもりと共に子ども達の心豊かな毎日を支え、働く私達の心まで楽しませてくれています。
つくばTX線から望む園舎は、子ども達と都心へと向かう親御さんを繋いでくださる場所として、また、ここを巣立った子ども達が電車から覗く園舎をいつまでも懐かしい思い出の場所として、いつまでも心の中に残っていくことでしょう。
心地よい空間の中で、子ども一人ひとりの五感を通して心も身体も健やかに育んでほしいと共に願いながら一つひとつ創り上げてこられたことが何よりも嬉しく思います。
ご尽力いただいた吉田さん、山本さんには心から感謝を申し上げます。どうもありがとうございました。
企業主導型保育園 県央の杜保育園
園長 加納玲子 様
「子どもたちを見守り寄り添う園舎」

残暑が残る平成30年9月1日、「県央の杜保育園」が開園いたしました。まわりの森にしっくりと溶け込んだ赤いとんがり屋根が可愛らしい保育園となり、地元茨城産の杉・檜をふんだんに使った園舎は、あたたかいぬくもりのある雰囲気をそこここに漂わせています。保護者や来園の方々からは「木のよい香りが漂い落ち着きますね」という声を沢山いただいています。
日中は、ホール上の高窓から赤・青・黄・緑のステンドグラスを通し明るい日差しが差し込み、南向きの廊下は縁側のようにたくさんの陽光を浴び、園舎が子どもたちの元気な声を笑顔を見守ってくれているようです。
夕方になると、真っ暗な森の中、保育園内に赤・青・黄・緑のステンドグラスが鮮明に映し出され子どもたちをやさしく包み込み、お迎えを待つさみしい心を和らげてくれているようにも見え、園舎が子どもたちの心に寄り添ってくれているような感覚を覚えます。
これから、何年も何十年もこの地にどっしりと根を下ろし、お別れ…出会い…を繰り返しながら、明るくのびのびと健やかに育っていくたくさんの子どもたちを見守っていってくれることでしょう。
すばらしい園舎を、ありがとうございました。
幼保連携型認定こども園 めぶきの森
園長 矢野勅仁 様
「つくるなら木造園舎」

これは老朽化が進みつつあったこども園の建て替えを初めて意識した時に、絶対に譲れない条件として私が考えたものでした。自然の光が差し込み、風が流れ、木の温もりと香りが感じられる園舎こそ、「子どもは自然の中で育つ」という教育保育理念を掲げた私どもにとって理想の園舎なのです。
設計事務所の選定は木造園舎設計実績のある事務所のネット検索から始まり、複数の候補の中から吉田建築計画事務所に決めさせて頂きました。群馬県とは縁が無かった吉田さんですが、基本設計の前には富岡市や旧妙義町の歴史を学んだり、建設予定地や農村の風景をデッサンしたり、世界遺産である富岡製糸場を見学したりと、とにかく真面目で精力的な方でした。
田園地方都市にマッチした外観は地場産業を支えた養蚕農家のようで、正面エントランスの大谷石は昔ながらの蔵を連想させています。いい意味でこども園らしからぬ佇まいは、以前からそこに建っていたような感覚さえ覚えます。天井高7.5メートルの開放的な遊戯室の空間は富岡製糸場で使われているトラス構造で支えられ、国産ヒノキの床と珪藻土の壁、オーダーの木製家具、そして広々としたウッドデッキテラスは理想とした園舎そのものでした。
少子化や核家族化そして人口減少が進む中で、こども園が担うべき役割と果たすべき責任を再確認し、建物に負けないように教育保育内容の更なる充実に努めて参ります。
病児保育所 病児室「もみの木」
園長 内田 みち子 様
「木のやさしさにつつまれて」

鹿嶋市子育て事業の一貫として病児保育園開設が決まり、私ども医療法人がその仕事をお受けすることになりました。小児科医院として長い間、働くお母さんやその子ども達を見て参りました。仕事を休めないお母さんが安心して病児を預ける事の出来る施設が必要であると日頃から感じていました。お母さんに代わり、保育士と看護師が一日病児のお世話をいたします。
園舎を建てるにあたり、かねがねご御高名をうかがっていた吉田先生にお会いしました。初対面で、その誠実なお人柄と仕事にかける思いやエネルギーを強く感じました。とりわけ天然木を使った建物に対する知識の高さ、思いの深さを知り、私どもは木材に対する認識をすっかり新らたにされました。
木の持つぬくもりや強さ・香りの中で病児のお世話をしたいと痛切に思ったのです。今、建物は完成し、玄関のドアを開けると一瞬にやさしい木の香りに包まれます。病気で学校や保育園をお休みした子ども達はここで一日を過ごします。
子ども達に緊張感や閉塞感を与えない配慮から天井は高く吹き抜けになり、天窓からも光がそそがれます。建物中央の保育室からは、全方向に視点が届くように他の部屋が配置され、保育者は安心して保育をすることができます。感染症の子どもは、完全に他との接触なく過ごす事の出来る隔離室も作って頂きました。吉田先生ならではの細かいご配慮・子ども達の心にも思いを致してくださいました。
静かで木の香りいっぱいな森の雰囲気さながらの空間に鳩時計がやさしく時を刻みます。吉田先生の思いの詰まったこの施設に、先生への敬意と感謝の意をこめて「病児室 もみの木」と名付けました。
森の中の大きな木、その枝葉に、沢山の生命を育み木かげには人が憩う…そのようなイメージを心に抱きながら、温かな心通う良い保育をして参りたいと思っております。
認可保育園 南高野保育園
園長 長谷川小夜子 様
「夢の種」

無認可保育園として44年。園舎も東日本大震災でかなりのダメージを受け、建て替えをしたいと思っていたところに、思いもかけず日立市子ども施設課より「南部地区の待機児童解消のために、認可園を設立しませんか?」というお話をいただいたのが二年半程前のことでした。
保護者の方たちや職員に相談をしてみると賛成してくださる方が多く、社会福祉法人の設立と新園舎の建設と認可保育園の開園という大きな目標に向けての一歩を踏み出すこととなりました。
園舎に臨むイメージは家庭的な温かい雰囲気が感じられ、のびのびと過ごせる心地よい場所であり、みんなが元気になれる我が家のような建物です。以前から気になっておりました建築士の吉田良一さんが設計された他園を見学させていただき、人に優しい温もりのある木造の園舎にすっかり魅了され吉田建築計画事務所さんにお願いすることに決めました。
吉田さんの「県産材をできるだけたくさん使って、この地域になじんだ建物にしましょう」というお話の通り、田園風景がひろがり、青空と連なる山並みの壮大な景色を背景に建つ茶色と白のコントラストが美しい木造の園舎は、地域の方たちや保護者からも大好評です。開放的な空間は室内でもお日様や風が感じられ、地域の自然と触れ合いながら過ごす園舎での毎日は子どもたちの心を元気に豊かに育てています。「園から帰ってきた子どもから良い木の香りがして、しばらくだきしめていましたよ。」と、お母さんからのお話も嬉しく思いました。この園舎でのたくさんの出会いを通して心に巻いたたくさんの「夢の種」が大きな木に育ち花や実となりますようこれからも応援していきたいと思っています。
レインボーキッズ(学童クラブ)
園長 長谷川小夜子 様
「仲間とともに育つ」

子供たちを取り巻く環境が大きく変化し、地域での子供同士の関わりが少なくなり、経験しながら社会性を身につけることも難しくなっています。学童保育の中で「仲間とともに育つ」ことを目標にしながら、ダンスレッスンやお泊り会、遠足、保育園事業への参加などを通して仲間作りをしながら、安心して楽しく過ごせるようにしていきたいと思います。人間として大切なことをレインボーキッズでたくさん学んでいただきたいと願っています。
保育園型認定こども園 大野めぐみ保育園
園長 中西 三千子様
無限大の可能性を育む園舎

「きのこ棟って三階建て?」今年卒園した学童さんが出来上がったきのこ棟を外から見て、私に発した言葉。「そうかもね。じゃあ中入って見てごらん。」きのこ棟の見学を終えると「園長先生、三階と二階が一階とつながってた。」と驚きの声。子どもってなんて素敵なのだろうと感じさせられた喜びの一瞬でした。
そんな素敵な子どもの声を発せられる園舎を設計してくれた吉田先生と出会ったのは、保育園に送られてきた吉田建築計画事務所からの一冊のパンフレットからでした。「こんな木のぬくもりのある園舎いいな」と拝見していた頃、認定こども園・定員増に向け施設整備の計画が持ち上がり、吉田先生にお願いすることになりました。
当園は昭和三十三年「ありがとうございます・ごめんなさいを素直に言えるこども」を保育信条として、慈眼寺の境内地に開設。平成七年には、松・クヌギ・山つつじの森を切り開いて移転改築。増築園舎は森を残しながら、子どもたちがのびのび生活できる園舎を作りたいと思いました。
吉田先生が提案してくださったのは、八角形の部屋が二つつながっている形、しかも吹き抜けで新鮮でした。完成予想図は、理事長が「どこのペンションの写真?」と見間違えるほどモダンでした。
来園してくださる方の為に、大人専用トイレ棟も作りました。大屋根が二つ・子屋根が一つ並び、お父さんお母さん子どものきのこが立っているような外観であった為「きのこ棟」という名称にしました。
建設中は様々な工事車両に子どもたちは興味津々で、上棟式も盛大に子どもたちや地域の方と楽しめました。
数字の八は横にすると無限大、これまでの慈眼福祉会の思いを吉田先生は見事に園舎に表現してくださいました。園舎に入った年長さんは「すごく広いんだよ・音が響くんだよ・屋根が高いよ」とお家の方に自慢しています。
きのこの胞子がなければ森は育たないと聞きました。「子どもたちが地域を育んでいく」そんなことに思いをはせながらきのこ棟を大切に使っていきたいと思います。
保育園型認定こども園 大野ひかり保育園
園長 中西良健 様
建築は「健築」

保育園から認定こども園とすることになり、新園舎増築の計画が持ち上がりました。丁度その時期に吉田先生のパンフレットが手元に入り、拝見拝読したところ、この方であれば信頼出来る、きっと満足の出来る設計をしていただけると確信し、実現化に向けて出発進行しました。
当園は北浦に面し、霊峰筑波山を望み、夕陽の大変美しい景勝の地にあります。園舎の外観は、この北浦に浮かぶきれいな白い帆の帆引き船をイメージして設計していただきました。保育室には樹齢百五十年の木曽檜の二本の大黒柱は、大人の両手一杯まわしても入る事ができない太さです。これは帆舟のマストです。二階建の部分には和風調の真っ白い障子の建具、これを帆船の帆に見立て、床は地場産木材の桧張り、これは帆船の甲板を表わします。
腰壁には地場産木材の八溝杉、そして壁には珪藻土、すべてが木の造作を念頭に置き、子供の健康を第一にと考えていただいて、最善の設計をしていただき感謝しておる所存です。
結びになりますが、表題の通り「建築は健築」なんだと再度確認している所です。
認可保育園 つくしんぼ保育園
園長 岩間和子 様
木造の園舎は第二のふるさと

旧園舎の老朽化に伴い、建て替えのための移転候補地を吉田氏に見てもらったところ「ここに建ちますよ」と示されたのが、狭く見えた段差のある地形を、そのまま活かしたユニークなプランでした。
木造で床は檜、光を多く取り入れて欲しいとお願いし、その通りの園舎となりました。真冬に引っ越しをしたのですが、旧園舎と比べて暖かさが一段とちがいました。また、近隣への防音対策や日照の妨げとならないような設計をお願いしました。ご近所からは「思ったよりも音が聞こえないよ」と言ってもらえました。
人生の土台の時期を過ごす、ぬくもりあふれる木造の園舎は、第二のふるさととして、いつまでも子どもの心に残ることでしょう。
認可保育園 はなのわ保育園
園長 坂主恵子 様

わが園では、幼児期の土台づくりのひとつとして、丈夫な体と感性を培うため、素足・薄着の生活をしています。平成24年4月完成の園舎は、願いどおりのものでした。檜の床・杉材・珪藻土を使い、夏はひんやり冬はほんのりと、森林浴のように清々しい、ゆったりとした気分で過ごしています。園周辺が宅地化し、昔あった麦畑・田んぼ・林も姿をけしたなか、木づくりの生活空間は、子どもたちにとって得がたいものとなっています。
認可保育園 島名杉の子保育園
園長 松本奈保子 様

開放的な間取りとあわせすべて木造にこだわりたてられた園舎は、贅沢な空間のみでなく何故か“ほっと”できる、常に暖かさに触れていられるような安心できる生活の場になっています。
木の香りは、情緒安定剤でもあり伸び伸びと育つ子どもたち。素足で走り去る足音は靴の音と異なり心地良い。床に寝ころび戯れる子の姿に、日々の生活の中で自然を肌で感じて欲しいと願う思いが建物からも感じられ嬉しく思います。
認可保育園 そとの保育園
園長 藤枝節子 様
「園舎を建て替えるなら、木造で現在のような設計にしてほしい。」

保護者から要望でもあった園舎建設の計画は建築士を探すことから始めました。インターネットで全国各地を探していたところ、地元に木造にこだわって設計している吉田さんとの出会うことができました。それは本当にラッキーでした。
園舎と園庭が一体となっている空間と、子どもに優しい環境をと、壁や床にまで徹底して自然素材の活用を積極的に提案をしてくれました。私にとって床に裸足でごろんと寝そべって遊ぶ子どもたちの姿を見るのは至福の気分です。
認可保育園 野草舎森の家
園長 関沢礼子 様
「自然とともに生きることを学ぶ」

園舎の建築を考え始めたきっかけは、子どもや保育の社会情勢の変化などに加え、園児数が年々増加し園舎が手狭になった事と駐車場問題もかかえたことなどが、始まりでした。
当初は移転計画でしたが、地域の待機児童問題もあり、新設の保育園として建設へのスタートを切りました。
園舎に関しては木造であること、自然素材であること、省エネであること、子どもたちの健康に配慮すること、内部と外が穏やかにつながっていること、子どもたちの動と静の場所があることなどを建築の柱にしました。
木造建築を得意とする吉田建築計画事務所の吉田所長様と出会えた幸運も重なり、こちらの思いにもじっくり付き合っていただきました。
吉田所長様に建設地を見学していただいた折に「この地には半円の園舎が合いそうだな」と吉田様が呟いたのを聞いて、これだと直感し、お願いできればいいなと思い、話し合いが進みました。
円形の建物ゆえに、設計も建築も慎重に進めて頂き、完成した園舎は子どもたちをやさしく包み込み、静かに佇んでくれています。
野草舎の保育方針として「日々の生活の中での自然体験、生活体験を通して人間が自然界の一員であることを十分受け止め、自然とともに生きるということを保育の中に位置づける」としていますが、三方を自然に囲まれ、建物と園庭と空が穏やかにつながり、小鳥や小動物とふれあえる明るい快適な空間になりました。
木造園舎は視覚的なあたたかさと心地よさ、親しみやすさなど、子どもたちの感性にも大きな影響をあたえてくれる事と思います。
この園舎のよさを生かした暮らし方を子どもたちと創り出していけるよう、丁寧に過ごしたいと考えています。
