昭和54年に建てられた、旧出張所が老朽化や敷地の地盤沈下に加え、浸水被害を受けやすい場所にあったため、安全な場所へ移転しての建替え計画となりました。
ドクターヘリのランデブーポイントや地元消防団の訓練場所、非常用発電装置を設置し、災害時の避難施設としての機能も兼ね備えています。
執務、訓練、仮眠(個室)・休憩などを効率的かつ出動動線に配慮しながら計画し、併せて講習会、会議などパブリック部分を有し、地域に開かれた出張所となっています。
外観は地域の消防署としての正面性を検討しながら、里山や田畑の広がる古くかの農村集落の一角に位置するため、集落全体としての一体的な景観構成を訴求し、公共建築的な無機質な雰囲気を避けて、この地域にある旧家の構えとして、敷地入り口側に建つ伝統建築の長屋門をイメージしたファサードとしています。里山を背景とする自然景観に馴染んだ防災の拠点として、地域の方々に愛着をもって頂ける場所となるよう設計しました。





