昭和54年に建てられた、旧出張所が老朽化や敷地の地盤沈下に加え、浸水被害を受けやすい場所にあったため、安全な場所へ移転しての建替え計画となりました。
ドクターヘリのランデブーポイントや地元消防団の訓練場所、非常用発電装置を設置し、災害時の避難施設としての機能も兼ね備えています。
執務、訓練、仮眠(個室)・休憩などを効率的かつ出動動線に配慮しながら計画し、併せて講習会、会議などパブリック部分を有し、地域に開かれた出張所となっています。
外観は地域の消防署としての正面性を検討しながら、里山や田畑の広がる古くかの農村集落の一角に位置するため、集落全体としての一体的な景観構成を訴求し、公共建築的な無機質な雰囲気を避けて、この地域にある旧家の構えとして、敷地入り口側に建つ伝統建築の長屋門をイメージしたファサードとしています。里山を背景とする自然景観に馴染んだ防災の拠点として、地域の方々に愛着をもって頂ける場所となるよう設計しました。
石岡消防署愛郷橋出張所 新築工事 石岡市 2021
事業主 |
石岡市長 | |
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施設名 |
石岡消防署愛郷橋出張所 | |
所在地 |
茨城県石岡市三村 | |
用途地域 |
指定なし | |
地域地区 |
市街化調整区域 | |
主要用途 |
消防署 | |
工事種別 |
新築 | |
構 造 |
鉄骨造(重要度係数1.5)階数:1階 | |
竣 工 |
2021年 3月 | |
敷地面積 |
4,913.85㎡(1486.43坪) | |
建築面積 |
570.55㎡(172.59坪) | |
延床面積 |
544.38㎡ (164.67坪) | |
設 計 |
㈲吉田建築計画事務所 | |
担 当 |
吉田・川﨑 | |
備 考 |
ドクターヘリ ランデブーポイント設置 非常用発電装置設置 |