日本百名山の一つである筑波山の中腹(石岡市小幡地区)に、モンゴル人のアムラさんご夫妻の長年の夢であった、モンゴルと日本の交流を目的としたオートキャンプ場(筑波山ゲルグランピング)がオープンいたしました。モンゴルの文化と筑波山地域ジオパークの自然の魅力を共に体験できるアクティビティ施設です。
事業主であるアムラ様(㈱MJコーポレーション)より依頼を受けて、キャンプ場全体のランドスケープデザインと、地域産木材を使った管理棟&カフェの設計を担当しました。
筑波山中腹の地形と樹々や植物を活かした、自然環境に溶け込んだランドスケープデザインとする為に、敷地内の大きな広葉樹を一本一本測量して図面に書き入れました。そして、その木々の間をぬってテントを張るよう計画しました。
テント(以下、ゲル)はモンゴルより直輸入した、伝統的なゲル(移動式住居)を組み立てます。ゲルはモンゴル遊牧民の移動式住居で現在でも使われており、2013年にはユネスコの無形文化遺産に登録されています。なかでも当施設のゲルは、特殊な技術で作られている13世紀時代のモデルです。
筑波山の大自然とモンゴル文化のぬくもりに触れながら、心も身体も解放される非日常のひとときをお楽しみいただきたいと存じます。キャンプ場の一番下に木造のカフェ併設のトイレ・浴室(男女別)も完備されています。
