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2017-08-12

2017年9月26日~28日開催「木の園舎づくり展」Vol.2

 子どもが育つ環境として木造を見直す。ぶつかったり転んだりが日常の子供たちにとって、一日の大半を過ごす園舎が弾力性の高い木(無垢)の空間であることは、とても重要なことです。また、木は保温性や調湿作用が高く、免疫力を高める効果や風邪などの感染率を抑える効果など、子どもたちの健康面にも優れています。
 今や地方においても自然と触れ合う機会が少ない中で、乳児期・幼児期の子供たちが、日々の生活の中で自然と触れ合うことはとても貴重な体験です。五感を通じて豊かな心や感性が育まれ、また木の柱や壁に刻まれた記憶は、子どもたちにとってかけがえのない思い出の場所となることでしょう。
 一方で木は燃えやすく、地震に弱いというイメージがありますが、近年は木造でも鉄筋コンクリート造や鉄骨造と同等の高強度や大空間を作ることが可能となり、耐震性能や耐火性能の面でも充分に安全・安心な園舎づくりが可能となりました。
 私は子供たちの成長するための環境として、自然と調和する木の園舎づくりを提唱しています。木の園舎づくり展では、そうしたコンセプトで作られた園舎の最新事例を紹介します。保育園、幼稚園関係者の方々には是非、ご高覧を賜りたいと存じます。

【前回の様子】

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