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2022-11-30

新潟市立美術館を訪ねて来ました。

11月初旬に 所用で 新潟市へ伺いました。翌日足を伸ばして、地元新潟市出身の建築家、前川國男氏設計の新潟市立美術館を訪ねて来ました。宿泊先のホテルから歩いて行きましたが、秋も深まり木々が紅葉する中、建物に近づくにつれて、美しく落ち着いた姿がとても素敵でした。1985年に建てられたそうですが、外壁と内壁に張られたの大判の打ち込みタイルや打放しのコンクリート、また館内の家具などが、時を重ねて良い表情になっていました。サインやロゴは最近新しくデザインされたようでした。ロビーから展示室へ向かう通路はスロープになっていて、館内外に緩い起伏を感じます。特に受付から展示室へ向かうアプローチは緩やかな斜面を登る感じです。元の敷地の地形をあえて活かしたものと思いました。また各所コーナーの壁は綺麗なR面となっていて、重厚な雰囲気の中に柔らかく優美な印象を感じました 。

正面全景。外壁の濃淡のある窯変タイルが景観に溶け込んでいます。
斜めにふった打ち放しコンクリートのエントランスが印象的です。
エントランスのコーナー。杉型枠でR面になっています。施工の難易度が高いです。

打ち込みタイルの目地もタイルです。

中庭。タイルと打ち放しコンクリートの壁に、紅葉した樹々との調和が美しいです。
展示室までのアプローチがスロープ状になっています。
展示室内(写真撮影可)
シックな雰囲気の空間に、やや小さめのカラフルな椅子がアクセントになっています。
どんよりとした空を歩いて来て、館内に入るとブルーの天井が気分を高めてくれます。
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