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2023-09-26

モロッコ建築視察Ⅲ

9/16(土)4日目

フェズからエルフード、そしてサハラ砂漠の町メルズーガへ

フェズ のホテルを午前8:00に出発し、バスで454kmの移動となりました。途中
標高1650mにあるイフレンという町に到着し小休止。
イフレンはフランス統治下の1929年に保養地として建設された町との事で、ヨーロッパのようなオレンジ色の屋根の建物や公園が有り、 モロッコのスイスと呼ばれているそうで美しいリゾート地のような街並みでした。 休憩で入ったカフェの横にはシャモニーという名のホテルもありました。
モロッコはアトラス山脈を越えると景色が一変します。


休憩したイフレインのgreen coffe
 野生種は絶滅してしまったアトラスライオンをモチーフにした 、
町のシンボルとなっているライオン像
ホテル・ タダールのレストランでランチ

フェズからイフレンを通過し、エルフードへ向かう途中にランチのレストランとして利用しました。
この地方はリンゴや川魚が有名らしく。定番の 野菜スープに、アトラスマスのグリル、アップルタルトをいただきました。お土産屋さんあり。裏口からは、アトラスの山々が見えました。

アトラス山脈の山間を走っていると、荒れた大地と茶色く乾いた草と羊以外には何も見えないようなところが続きます 。遊牧民の暮らしの大変さに思いを馳せました。

羊の群れ
フェズ峡谷

フェズ峡谷に入ると、切り立った岩肌の雄大な山がそびえます。他の惑星にでも来たかのような、ダイナミックな景色の変化に魅了されながら、サハラ砂漠の玄関口の街エルフードへ向かいます。 

▬ エルフード到着

エルフードでバスを降り、 荷物も積みかえて4WD(トヨタのランクル)に乗り込みました。かつてのパリ・ダカールラリーのコースのを激走。 ドライバーのドライブテクニックもレーサー並みの腕前で、ここに来て想定外の本格的なラリーを体験することになりました。また、トヨタのランクルの素晴らしさを 、サハラ砂漠まで来て実感するとはこれまた想定外でした。

エルフードからトヨタのランクルで激走

砂漠に入ると4WDからラクダに乗り換えます。ラクダは思った以上におとなしく、乗り心地も良かったです。本日宿泊するグランピング施設のあるメルズーカへ向けて、ベルベル人の案内で キャメルライドで向かいます。

私の乗ったラクダ。なぜか謎にサーフボードが積まれていました。
ベルベル人の先導で移動

▬メルズーガ

Hotel「Dunes Luxury Camp」に到着。https://www.dunesluxurycamp.com/

アルジェリアとの国境に近い サハラ砂漠の麓にて、こんな設備が整ったキャンプができるとは贅沢だと思いました。ここまで連れてきてくれた4WDのドライバー、ラクダに載せてくれて案内してくれたベルべルの人たちに感謝です。

グランピング施設の全景
私の宿泊したテント
グランピング正面

テント内部
テント内洗面所

9/17(日)5日目

メルズーガ→トドラ渓谷→ワルザザート→アイトベンハデゥへ

朝6:00に砂漠からの朝日を見に、ホテルから30分ほど歩いて砂漠の山の上まで行きましたが、あいにくの曇天で朝日は見られませんでしたが、その景色はダイナミックで感動的でした。

この日は、メルズーガを出発し、途中でトドラ渓谷 を視察しワルザザートの町 を抜け、宿泊先のアイトベンハデゥへと向かいました。

4WDから降りて、 ベルベル人の住まいを訪問しました。お婆さんとお孫さん二人がいらっしゃいました。上のお孫さんは、スクールバスで小学校へ通学しているそうです。 お婆さんは、街に住むよりテント生活の方が気楽で快適との事でした。

朝食後ホテルをチェックアウトし、ベルベル人の家を訪問した後、カスバ街道をひた走り、トドラ渓谷へ向かいました。

トドラ渓谷到着

エルフードを午前10:00頃に出発し、午後1時にトドラ渓谷に到着。

荒野に現れる大きな岩の割れ目が溪谷となっていて、ロッククライミングの聖地とも呼ばれているそうです。灼熱の土地なので、岩に囲まれた渓谷は少し涼しく川も流れていて、モロッコの人にとっては避暑地的な場所になっています。狭い場所ですがホテルやレストランが立ち並んでいます。
自然が造り上げた渓谷自体の風景美のほか、ここにいたる道筋では赤茶色一色のカスバ景色に、時折現れるオアシスの織り成す景色も楽しめました。

カスバの風景を車窓から眺めていると、「カスバの女」の曲が流れてきました。青木先生のお気に入りの曲との事で、エト邦枝、青江三奈、藤圭子と3人の歌手による歌を拝聴しました。モロッコまできて、「カスバの女」は、 演歌の凄みを感じました。

▬ワルザザート

午後2:00にトドラ渓谷を出発し、午後5:30に、映画(アラビアのロレンス、ナイルの宝石他)のロケ地としても有名なワルザザートへ到着。ここでディフィルトゥトのカスバ へ立ち寄りました。残念ながら建物はクローズされていてたがましたが、外観だけでも見ごたえがありました。ワルザザートはアトラスコーポレーションスタジオやCLAスタジオなどの映画産業がスタジオを構えています。

▬アイトベンハデゥ

アイトベンハデゥに午後6:30に到着。ホテルはサクルの目の前に建つホテル ・ラ ・カスバ 。

アイトベンハデゥ は、7世紀にアラブ人がモロッコ北部を征服すると、先住民のベルベル人はその支配から逃げる為、アトラス山脈を越えて、オアシスにカスバを築いて移り住んだとの事です。アトラス山脈の南側には数々のカスバが残るが、その中でもアイトベンハデゥ は最も美しいサクル(カスバ化した村)と言われています。私は今回の視察の目的の一つがここを見る事でした。

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