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2020-02-29

多摩産材伐採地の視察に行ってきました。

 東京都武蔵村山市内に建設予定の、M保育園は木育をテーマに多摩産材を使用する計画で現在設計を進めています。そのため多摩産木材の伐採地の状況調査と、その多摩産木材を取り扱う中嶋材木店様の工場へ視察に伺いました。子供たちに地元で育った森の木に触れて、木の良さや自然の大切さを感じながら成長して欲しいと願っています。

青梅市梅郷の伐採地です。多摩産材は約8割がスギ、約2割がヒノキだそうです。樹齢70年を超える立派な多摩産材が空へと高く伸びていました。こちらの山の木は戦後に、増加する住宅供給を見据えて植林されたものだそうです。ここで伐採された木はトラックで多摩木材センターへ運ばれ、競りに出されるそうです。

多摩木材センター

冬季は木材の伐採の量が一年の中でも特に多いとのことで木材センターには沢山の木が並べられていました。競りは月に2回行われているそうです。競りにかけられた木材は貯木場に運ばれます。

皮が剥かれた多摩産材

貯木場に運ばれるとまず、モルダーという機械で外側の皮が剥かれます。

多摩産材の皮

剥かれた皮は、

約600℃で燃やされ、木材を乾燥させるための機械の熱源に使われるそうです。

乾燥機

皮を剥き、カットされ4~5か月間自然乾燥を行い、そのあとにこちらの機械で約50度で1週間~10日間乾燥させるそうです。

機械乾燥を終えると含水率を測定し、基準値内であれば合格、製材工場に運ばれます。

製材工場

こちらの製材工場で製材が行われます。製材を終え、寸法を整えるといよいよ出荷されるそうです。

今回視察させていただいた多摩産材は、伐採地から程近い東京都武蔵村山市内に建設予定のM保育園の構造材や造作材、家具材等に使用させていただく予定です。製材された木材は日々目にしていますが、実際に伐採地や加工の現場に赴く機会は少ないので、今回は伐採地また木材センター、貯木場、製材工場と伐採から出荷までの一連の流れを見ることができ、大変興味深く拝見し、勉強になりました。中嶋材木店様、ありがとうございました。

(スタッフ:吉田(り))

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