toggle
2022-04-23

わかくさこども園(我孫子市)が完成しました。

既存道路の廃止申請や新たな取付道路の工事などもあり、設計開始から約4年がかりで竣工しました。園舎づくりにおいて、周辺景観の調和を心がけ建物の高さを抑えました。

園舎は床面積1,080㎡の木造平屋建て準耐火建築物です。一帯は元は広い畑で東に緩やかに傾斜する地形です。周辺環境に配慮し地形を生かし、最小限の造成工事で設計しました。主な構造の柱や梁を燃えしろ設計法(火災時に燃える分を想定して、予めその分、木のサイズを大きくする)により、室内に見えるように設計しています。子供たちが日々の生活の中で、木々の自然を五感で体験・経験することは、非認知能力を高める効果と共に、木材は調湿効果等が有り、温熱環境の面からも室内環境を向上させます。

建物正面全景と広い園庭。植栽は現在仮植えで、これから徐々に作られていき変化していきます。
園舎エントランス側の全景。周囲の環境を柔らかく包み込むデザインとしました。
エントランス前に車寄せを設けました。雨の日でも園バスに濡れづに乗り降りできます。
広いエントランスはギャラリーとしての機能も持ち、子供たちの作品展示や、様々な情報発信の場となります。
カーブする縁側ホール。園庭→縁側→縁側ホールと開放的な空間を設けました。
コーナー保育や、給食やおやつの時間、創作活動と場と、思い思いの時を過ごします。
保育室。高いハイサイド窓から柔らかい陽の光が差し込み風が流れます。天然木と自然素材にる落ち着きのある環境は、子供たちの豊かな情操を育みます。
関連記事