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2023-01-04

謹賀新年2023

新年を迎えて新たな気持ちで取り組んでまいります。

未だコロナ感染の終息が見通せない中で、ポストコロナ・WITHコロナ社会への対応が実践化した昨年は、地方の中小企業の経営にもその動きが始まりました。

現在、事業再構築補助金の採択を受けた、二つの事業者から設計依頼を受けたプロジェクトが進行中です。両プロジェクトとも日本百名山のひとつ筑波山ジオパーク内に位置します。筑波山の自然環境や歴史、生活文化を活かし、既存の価値観や、過去からの延長線上にない新たな価値の創造を伴ったマッチングビジネスの展開です。ワーケーション、リモートワークといった働く場所を自分自身で選択することが可能となり、日常と非日常、労働とプライベートといった、従来の社会の仕組みや考え方が大きく変化しようとしています。

また、年末には石岡市八郷地区にて、築200年の茅葺民家に代々にわたってお住いの方から、将来へ向けて住まい方のご相談を頂きました。先祖が住み繋いできた住まいを何とか活かしたい、同時に次の世代にはメンテナンスの苦労はさせたくないとの思いを伺いました。地域の暮らしと文化・歴史を継承しつつ、快適なくらしと環境をどう導きだしていくかが、今後の自分の仕事の課題だと認識すると共に、人々の幸せのために社会の価値観や仕組みをどう提案していくかを掘り下げて考える必要性を感じています。

昨年は弊社の手掛けた作品から、箱田の家(古民家再生)が茨城デザインセレクション選定及び、茨城建築文化賞、平磯保育園が茨城建築文化賞、みらい保育園が(株)イマガワ施工例コンテスト最優秀賞、つくしんぼ保育園が(株)ウッドワン施工例コンテスト優秀賞を其々受賞いたしました。

上記の4軒ともに主に地域産木材を使用しました。設計中にはそれぞれエピソードがございますが、地元の木々を使用した新しい木造建築とすることは、持続可能な社会の実現に向けた取り組み(SDGs)であることへ共感を頂きました。社会の価値観が多様化する中で、改めて人の暮らしのあり方や、街や地域の大切さと魅力のある質の高い場所の創造が求められていると思います。木造の新しい可能性にチャレンジしていきたいと思います。

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