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2023-08-10

古民家再生が完成しました。

今年1月中旬からバラシ工事が始まり、約7ヶ月の工期で完成を迎えました。持続可能な社会へ向けて、高断熱高気密住宅の促進が進んでいますが、一方で住宅も長寿命化を図る事は、それ以上の効果と価値があると思います。特に伝統工法による日本建築は柱や梁も大きいため、真壁でも断熱材等の敷き込みが可能です。古い家を壊さないで住み繋ないでいく事は、今後重要なテーマだと考えます。

今回の再生では、土台、柱、梁、差し鴨居など主要構造部は残し、真壁工法のままとしました。床・壁はばらして間取りを一新し、併せて温熱環境と耐震性を向上させました。特に間取りの設計においては、3人のお子さんが快適にのびのびと生活できることを中心に、LDKなど広々とした空間をつくる事を提案しました。また自然素材による安心で安全な室内環境をつくることや、自然の温かみや風合いを取り入れ、家族がくつろげる環境づくりを目指しました。今回の再生によって、昔の思い出と共に新たな家族の歴史が刻まれることを願っています。

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