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2025-12-20

円環する木造建築が子供たちと自然をつなぐ園舎

円形の建築空間は、2025大阪・関西万博の「大屋根リング」や、金沢市の21世紀美術館、また古代ローマのパンテオンやモンゴル(遊牧民)のゲルなど、時代や地域を超えて存在し、その考え方には多様な意味合いが含まれます。 そこで私がこれまでに円形平面を基本として設計しました4つの保育園・こども園をご紹介し、円(弧)を用いることでの建築の実体表現や機能性に関して実例をご覧頂きたいと思います。

自然との共生を象徴する素材と形態が森と園舎を統合する〈野草舎森の家〉

建築コンセプトは木造と円形を基調としています。このシンプルかつ象徴的な形状は、園舎と地域・自然との一体性を包括する意味と同時に、隣接する縄文からつづく太古の森へと緩やかにつながっていきます。

敷地は茨城県鹿嶋市、日本有数の古社として知られます鹿島神宮境内の鹿島の森(44ha)に近く、鹿島灘(太平洋)と北浦(霞ヶ浦)の間の鹿島台地に位置します。

  • 保育・地域・自然を象徴する建築コンセプト「円」「木造」
  • 自分たちも自然の一部と感じる、建築と自然を結びつける設計
  • 多様な保育環境に応える空間構成
  • 建物の円弧が庭園や森へと展開し、屋外空間との一体化

自然とつながる縁側空間

この縁側は屋外へも連続し、森林方向へ円弧を描くように展開して庭園を形成し、建築と自然環境の移行空間となっている。建物のボリュームは木々より抑えて設計し、縁側から園庭そして森へと視覚的に連結しています。

保育としての機能

建物は約90名の園児は0歳・1歳児までは専用保育室とし、2歳児から5歳児は異年齢保育を行tっており、それぞれグループに分かれて、リング上に配置された空間にて自由に活動しています。また保育の空間は、屋外テラス・縁側空間・保育室と3つのゾーンで構成。縁側空間はコミュニティスペースの機能を持ち、コーナー遊びや、子どもたちの移動など様々な動的な場となります。一方で奥の保育室は静かで落ち着いた学習空間として確保されています。

大地を包み込む円環のランドスケープデザイン〈わかくさこども園〉

千葉県我孫子市、手賀沼の北部(湖北地区)の丘の上に位置し、北側は成田線が通り宅地化が進み、南側には、手賀沼を中心に悠久の時代からの稲作地帯が広がります

◆平磯保育園

◆みらい保育園

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