2025-11-01
園舎づくりに大切なこと。
地域の風土を活かす人・モノ・技術のネットワークづくりと
そのプロセス
園舎づくりでは、「地域産の木材で地域の子供たちを育てたい」との思いから、日本の伝統建築に習い地域の風土に適した、自然循環型の建物としたいと考え、出来るだけ地域産木材及び地場産品を使うことを念頭において設計してきました。しかしコロナ禍の影響によるウッドショックや木材価格の高騰、また山で働く林業家や製材業者が 年々減少している中、鉄骨やコンクリートに比べて安定した品質と供給が厳しいのが現状です。そこで基本設計の段階で、建設地に近い森林組合や木材組合などへ伺い、伐採される樹種や供給量、納期、コストなどを調査し、また木材の乾燥や加工施設及び、プレカット工場との連携など品質管理・流通も確認し、設計へフィードバックするやり方を取っています。そうする事で開園時期が決定している工期のもとで、木材の安定供給が可能となります。
群馬県富岡市の 「めぶきの森」の例では、下仁田森林組合様にお世話になり、杉・桧・唐松材の供給を頂き、構造材、造作材、建具、家具に至るまで地域産木材を活用することができました。地域の協力を得て園舎を建てることで、より地域と保育園との結びつきが強くなり、愛着を持って頂く事にも繋がっていくように感じています。





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